品格
日曜日の朝、や短歌や俳句についていろいろと教えてくれるテレビ番組を毎週見ています。
自身でやるわけではないのですが、その世界に触れることができます。
紹介される短歌や俳句をじっくりと味わっていると、その情景が浮かんだり、気持ちがわかったりと素晴らしいものだと感じています。
季節感を表す言葉を知ることができ、普段使う表現ではなくその時の心情を表す的確な短い言葉などを知ることができます。
それぞれの文法的なこと、言葉の解釈や言い換えの方法など知らなかったことが多く身につくので楽しく拝見しています。
文法を知ることや解説の先生方の添削一つでつながりやリズムが良くなったり、作り手の気持ちがわかるようにすっきりと感情が伝わったりします。
なるほどなあ!とその世界を実感することができ、先生方はすごいなあといつも感心させられます。
言葉の使い方で情景を表すことができ、心の内を上品にかつ品格を持って表現できるので素晴らしい文化だと感じています。
なんとなく品の良さというものの感覚はあるが、表現されるこの上品さや品格とはいったいどのようなことなのか?
まずは本当の言葉の意味を知るために調べてみた“初めてその意味を知った言葉”です。
・品格
日々の生活の中で何気なく言葉や態度、物の善し悪しを表現するとき「品」や「品格」という言葉を使います。本当の意味を知らないなあと感じたので、調べてみました。
人や物についてその様子や風格を表す時、「上品・下品」という言葉をよく使います。
これら「品」とは、その人にそなわっている人間性や風格の優劣を、また物については出来映えなどを指しますが、これらの言葉は仏教においては別の意味があるようです。
天台宗のホームページには、”説話集には、仏典において「品」には2つの意味があり、一つは「同類のまとまり、段落」の意。二つ目は「種類」を意味する”とあります。
仏教の経典の中に、“阿弥陀仏の世界である西方極楽浄土に往生する人を生前に積んだ功徳の違いに応じて9種類に分類し、総称して「九品(くほん)」”と呼ぶようです。
功徳の違いから、浄土における最上位が上品とされているのですね。
仏教用語の「上品・下品」から人間性や風格、物の出来栄えを表す言葉として定着してきたようです。
とても深い意味を待った言葉だと知りました。
また好きな時代小説の中に、“人として大切なものは、正義と品格を貫くことだ”、“正義とは、人の道にかなっていて正しいことだ”、と書かれていました。
今まで正義と品格を貫いてきたとは言えない自分を顧みて、大切なものに気づかされたような気がします。
また、思い立ってすぐに品格が身に付くわけではなく、幼いころから学んできた礼儀や教養などが習慣化することで備わるのが一般的だといわれています。
表面的に上品ぶるのではなく、本当の意味での品格を手に入れる、そして正義を貫き、品格がある人を目指そう!
その場しのぎではなく、日頃から上品な振る舞いを心がけることが大切だということです。
これからは、自身の内側から“真の品格”を!
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