天真爛漫
“歳をとると朝早く目覚めてしまう”、よく聞かされた言葉です。
若い時はそんなこと何も感じていませんでしたが、いざその年齢になると実感として経験しています。
いつもの通り早朝に目覚めて、時間を知るためもあってテレビをつけてみました。
ほとんどのチャンネルで放送されていたのは、様々な商品を扱うテレビショッピングの番組でした。利用したことはないのですが、かなり気になります。
自分の周りでもテレビショッピングで様々なものを購入している話をよく聞きます。確かに良さそうな商品が紹介されています。“これがあれば“と思うものもあります。
特に午後は中高年をターゲットにしたであろう健康に関する商品の紹介が多くみられます。健康維持のための食品や飲料、元気に歩くための健康器具やサプリメント等、自分にもあてはまる心配事をビシッと指摘されているようです。
健康を気にせず美味しいものを食べたい、元気に散歩したいし旅行にも行きたい、そうなりたい気持ちはもちろん持っています。ですが、いくら勧められても何かしっくりしないなあという気がします。
“美味しい美味しい”の連発、“この商品のおかげです”さらに“今ならこのお値段”、そう言われましてもという感じです。
そんな中、見ていたテレビの時代劇から聞こえた“心に響いた台詞”です。気になったので調べてみました。
・天真爛漫に、天衣無縫に生きるが良い。
― 天真爛漫(てんしんらんまん):
飾らず自然のままの姿があふれ出ているさま。
生まれつきの素直な心そのままで、明るく純真で無邪気なさま。「天真」は純粋な性格、「爛漫」は自然のままに輝き現れる様子。
― 天衣無縫(てんいむほう):
物事に技巧などの形跡がなく自然なさま。
天人・天女の衣には縫い目がまったくないことから、文章や詩歌がわざとらしくなく、自然に作られていて巧みなこと。
また、人柄に飾り気がなく、純真で無邪気なさま、天真爛漫なことをいう。また、物事が完全無欠である形容にも用いられることがある。「天衣」は天人・天女の着物。「無縫」は着物に縫い目のないこと。
さらにその時代劇から聞こえた台詞は、“ろくでもない世俗の知識や知恵などに拘らぬことじゃ。世俗にまみえると目が曇り、誠が見えぬようになる。他人の言うことは気にせず自分の裡なる声に従って生きるが良い。”
なるほど、これだな!朝早く目覚めたのなら、本を読めばよい、今日の予定を考えればよい。
健康を気にせず美味しいものを食べよう、好みでないものは避ければよい。
散歩に行こう、コロナに気を付けながらたまには旅行もしよう。
世俗にまみえることなく、素直な心で無邪気に行動しよう。
元々知恵や知識を持ち合わせていないので、世間のいうことを信じやすい。
そんな自分を改め、他人の言うことは気にせず自分の裡なる感覚に従って行動しよう。
まさに“天真爛漫”、“天衣無縫”。
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