謙虚に
世の中において行かれないように、また何か真新しい世の動きがないものだろうかと図書館に行ってみました。
ニュース雑誌やトレンド情報誌、旅行ガイドや実用書、自己啓発本。
そんな中、何気なくビジネスの書棚で見つけたコンサルテーションの解説書、マサチューセッツ工科大学Edgar H. Schein(エドガー・シャイン)博士の著書“Humble consulting:謙虚なコンサルティング”を目にした時“心に響いた言葉”です。
・謙虚に
これから先、少しでも社会の役に立とうと考えています。そんな中、コンサルタントやメンターといった企業支援の仕事に興味を持っていたので、この本に目がとまりました。
読後ひどく感銘を受けたので色々と調べてみました。
エドガー・シャイン博士は1928年生まれ。マサチューセッツ工科大学(MIT)スローン経営大学院名誉教授。心理学の修士号や社会心理学の博士号を取得。
組織文化、組織開発、プロセス・コンサルテーション、キャリア・ダイナミクスに関するコンサルティングを行い著書多数。
著書の中で博士は、
“今日の組織は、解決に必要な知識や技術が自明でない問題に直面し、「答えを提供する」から、「答えを見出せるよう支援する」へとコンサルタントの役割も変化している。「本当の支援」を実現するには、自分では答えを出せないことを自覚し、謙虚な姿勢を選び、謙虚に問いかけることが不可欠だ。”
と著されています。
また博士は、コンサルティングの新たな潮流として、“なるほど”“そういうことか”から次の一手へ、ということを強調されています。
そもそもコンサルティングとは本来、問題となっている状況の複雑さと厄介さを理解し、その場しのぎの対応や反射的な行動をやめさせるようにすることだ。
目的は問題の探求であって結論を得ることではない、との博士の言葉に心が響いた瞬間でした。
企業支援を行った知人から、新たな提案に対し、抵抗され苦慮しているといった話を多く聞く中、“ともに考え答えを見出せるよう支援する”ことの重要性を知りました。
歳をとると今までの経験からつい口を出してしまいそうな自分を顧みて、ともに問いかけ考えていく人間として、社会に貢献しようと思った心に響く言葉です。
これからは、もっともっと“謙虚に”。